「人生で一番美味しい」という記憶が脳に刷り込まるまで
わけあって京都に行ってきました。
一人旅です。
20年ぶりにかなえられた夢の一人旅。
もちろん、神様にも同行願いました。
行く前にいろんな人に「京都に行ったら何をするべきか?」アンケートをとりました。
圧倒的に多かったのは、
辻利の抹茶スイーツを食べてこい
というミッション。
「京都で特別おすすめできるものは見当たらないけど、辻利はおすすすめ!」(地元民)
「思いつくのは辻利くらいかな?」(実家が京都の人)
「京都で食べた辻利の甘味がとにかく美味しかったから、とにかく行ってみてよ!」と、10インチの画面越しに遠い目をしながらしみじみ義弟が語った。(アメリカ在住)
実際に行ってみると京都には抹茶スイーツの店がとにかく多い。その中でなぜ辻利?が推されるのか?
さらにその辻利カフェは京都の至る所にある。(あ、東京にもあるのね)
どうせ行くならば 「宇治茶 祇園辻利」の「祇園本店」だろ!
エンジン全開したところで、一応電話にて営業時間確認。(食べログ情報は19時)
なんと京都のお店全般、閉店時間が早い(18時)と気がついたのは17時20分。間に合わん!
(コロナのせいなのかは不明。)
突然の「待て」にむしろ思いがつのる。翌日のおやつタイムにリベンジ。
1階の店舗には美し過ぎるお茶のパッケージとレイアウトが奥に広がる。
1階の中程にはカフェスタンドがあり、ベンチには500円前後のプラカップ入りの抹茶ドリンクだったり、コーンカップのソフトクリームを手に持った修学旅行の中学生がピヨピヨと群がっている。
友達と修学旅行で抹茶スイーツ♡忘れられない思い出だね☆これもじゅうぶん美味しそうである。
意外とリーズナブルだな、と思いきや、、
と、店の正面右手に「茶寮 都路里」(辻利と字、違うやん)なる案内看板と階段があるではないか!どこか懐かしい造り、2階の喫茶店に続く狭くて急な階段の吸引力。
入り口で、店員さんに案内された席はでっかいガラスケースに展示された歴史的なの金屏風の正面の席。
店内のお一人様席の中で一番良い席ではないか?ああ、もう、自分、神様にめっちゃ愛されてる。
空から俯瞰する町民達の生活を描いた風景画。やはりここは神様の席らしい。
エスコート超かっこいい~。(推しの神様に心酔)
最高に都路里を堪能できそうな特選都路里パフェ(1441円税込)を注文。
それは長柄のスプーンとコロンとした湯飲みに入ったほうじ茶と共に小さな盆に乗せられてやってきた。
小さな宇宙である。
老舗の醸し出すお盆の上の調和感が半端ない。
160年の歴史。創業者の辻利右衛門(つじ・りえもん)ありがとう。そして辻が名字なのね。
りえもんとか、かわいい、つじりってあだ名っぽい、なんだか親近感。
店員さんの雰囲気、制服、インテリア、提供させる品々、全ての調和、京都の至る所に存在する大小の宇宙。歴史の成す調和の心地よさにはまっていく。(続く)