許すことの大切さを考えてみた

毎年、9月11日が近くなると考えることがあります。

この日付を聞くと多くの人がピンとくる大きな事件があったかと思います。そう、同時多発テロ事件です。

考えはしますが、考えることをあまり発信したことはありません。様々な考えや気持ちがあり、決して正解を言えるわけでもないですし、被害者とその遺族のことを思うと発信することがためらわれるからです。

しかし、今回はあえて発信してみたいと思いました。

2001年の8月末、私はあの貿易センタービルの屋上にいました。学生の頃に旅行で訪れていたのでした。当時、私は帰国してテレビをつけてとても衝撃を受けました。

自分が2週間くらい前に立っていたビルに飛行機が突っ込み、その後崩れ去っていくのですから…背筋が凍りつきました。もしかしたら、自分があの場所にいて犠牲になっていたかもしれなかったからです。

生かされた意味を問い続けてきましたし、これからも問い続けていくと思います。

多くの犠牲者と遺族の方々にお悔やみ申し上げます。決して許されるテロ行為ではないと思います。

しかし、歴史をずっとさかのぼるとそのようなテロをするしかないような虐げられた過去が首謀者側にもあったのも事実です。

いずれも被害者であり加害者でもあると思わざるを得ないです。

現在も世界のいたる所で同じような憎しみ合いや争いが見受けられます。

そのたびに思います。どこかで、誰かが許すことができて、その憎しみの連鎖を止めることができないだろうか?と。当事者でない立場だから簡単に言える言葉ではありますが、止めるにはそれしかないと思っています。

それを実践し、宣べ伝えた方がイエスキリストです。

そのイエスキリストから学び、実践をする方が鄭明析牧師です。

私はその実践する姿を見て、許すことの大切さと、今の世界に必要なことが許しだと学びました。

私が実際に相手を憎むしかない状況になって本当に許すことができるのか?自信は無いですが、許すことができるようになりたいとは思っています。それがその問題の解決になると思うからです。

大きなことでなくても、小さな許しが必要な状況は日常生活の中でたまにあります。その時に小さな許しを実践することから積み重ねていきたいと思います。

そして何より、神様の愛を実践し、実際に許すことを実践しながら説いてきたキリストにより一層学んで許すことを深めていきたいと思います。

許す心が芽生えて、広がり、世界に平和が成されることをお祈りします。

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この記事を書いた人

天運教会(キリスト教福音宣教会)に所属する、総合内科、消化器内科、内視鏡を専門とする医師です。救急・ERやへき地医療を経験し、病院勤務医を経て現在はクリニックを開業し経営者となりました。2児の父でもあり、子育てと仕事の両立に奮闘しています。

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