イエス様の御言葉との出会い~許しは世界を救う~

私が初めて聖書、特に新約聖書を読んだのは大学生の頃、つまり20代前半の時です。

新約聖書は何回も読んできましたが、新約聖書でわかることの一番大きなことは、やはりイエス様とはどういう方か、ということです。

イエス様が、格好良く、スマートに、愛深く教え、時には説き伏せる姿を新約聖書を読むことで見られます。

人というのは、その人の言葉と行ないによりどのような人かがわかると思います。新約聖書を通してイエス様の言葉と行ないを知ることができ、それらを通しイエス様がどのような方かは一目瞭然です。イエス様は「愛の人」と言われますが、その通り「愛の人」であると思います。

最も衝撃的かつ、今の自分に影響を与えたイエス様の言葉と行ないの1つは、イエス様が十字架にかけられた時に、神様に対してイエス様が「彼らをおゆるしください。彼らは何をしているか、わからずにいるのです」と自分を十字架にかけた人達を許す姿です。

明らかに相手に問題がある時でも、それを許し受け入れることはそう簡単にはできることではないと思います。死を目前にしながらも、イエス様がそれをすることで相手を救う姿に驚嘆しました。

この愛と精神は、医師として働く上でも必要な場面が多く、人と様々に関わる生活の中ででも必要な場面が多くあることを経験します。

たとえ間違っていたとしてもいきなり指摘してしまうのではなく、まずそれを受け入れて、認めてあげることで相手が生きるし、その人との関係性が良好に構築されます。そうして心が開いてきたら、正しいことを伝え、修正していくことができると思います。

医師という立場は患者に対して医学的なある意味正解のようなものを知っている立場です。診療をする上で、いきなり正解を言ってしまい、患者医師関係が良好に構築できず、気分を害させてしまい診療がうまくいかなくなることを経験したことがあります。

そういう時に限って、非典型的な経過や疾患であったりして、さらにその関係性を悪化させることがあります。

そんな時にいつも思い出すのは、イエス様の許しの姿です。患者の主張を認めて受け入れて、寄り添いながら共に癒しを得られるように診療していく姿です。

忙しい診療の中で、つい忘れがちな大事な愛と精神とそれによる行ないです。

このように診療していれば問題なく、癒しのゴールに至ることができたと思いますが、なかなかうまくいかずに反省することがあります。

私にこんなことができるのか?

と思う時はいつも鄭明析牧師を思い出します。まさに牧師はこれを実践して生きて来られた方で、多くの人を許し救いに至れるように導いてきた指導者です。牧師は幼い時に聖書に出会い、イエス様に出会い、イエス様のように生きていきたいと思いながら実践をしてきた方です。

同じ人間として行える人がいることは自分にもできるはずだと希望的になります。

私はこの許しが世界を救うと信じています。世界各国で様々な悲しい争いを見ます。暴力に対して暴力で対抗し、その連鎖がずっと続いているのを見るたびに悲しくなります。どこかで相手を許しその連鎖を止めて、お互いに許しあい争いを収束できたらどんなに良いかと考えます。

問題の根本には長い歴史と根深い恨みがありますので、簡単には解決できないことであり、簡単には口にすることはできないことばかりですが…

新約聖書を読むと溢れんばかりのイエス様の言葉と行ないがあります。ここで紹介したエピソードはその中のたった一つですが、他にも素敵な言葉と行ないがありますので、興味がある方はぜひ新約聖書を読んでみて下さい。

ここまで、私が出会ったイエス様の御言葉の話を一つお伝えしました。クリスマスはそんなイエス様の生誕を祝う日です。

イエス様を知ることも大事ですし、クリスマスがイエス様の生誕を祝う日という事実を知ることも大事ですが、イエス様が伝える御言葉を行なって皆の心に平安が訪れて、お互いに許しあい世界に平和が訪れることがもっと大事だと思います。

イエス様は、自分のことを知ってもらうよりももっと世界に平和が訪れることを喜ばれるのではないかと思います。

今年もクリスマスを迎えます。皆さんにとってのクリスマスはどのような日でしょうか?それぞれの価値観や過ごし方があって良いとは思いますが、1人の人が世界の平和を願いながら、死を目前にしながらも許すことで救いをなしたことを思い出してもらえると嬉しく思います。

ちなみに、私は大切な人に感謝をする日としています。周りの人はもちろんですが、何より神様に、そしてイエス様に感謝をする日としています。

「きょうダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった。このかたこそ主なるキリストである。」

「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、御心にかなう人々に平和があるように。」

(ルカによる福音書2章)

メリークリスマス!世界に平和が訪れることをお祈りします。

お誕生日おめでとうございます、イエス様。

天運教会主催のアドベントもぜひご覧ください(^_-)-☆

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この記事を書いた人

天運教会(キリスト教福音宣教会)に所属する、総合内科、消化器内科、内視鏡を専門とする医師です。救急・ERやへき地医療を経験し、病院勤務医を経て現在はクリニックを開業し経営者となりました。2児の父でもあり、子育てと仕事の両立に奮闘しています。

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