クリスマスにおすすめの読み聞かせ絵本

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ごあいさつ

はじめまして。田中みのりです。旦那さんとふたりの娘と息子の5人家族。東京都八王子市に住んでいます。

本が好きなのは、物心がついた頃から、母親に図書館にちょくちょく連れて行ってもらっていた延長で、住む町を探すときは最初に図書館をチェックするほど身近に活用しています。

そんなわけで細く長くではありますが、娘息子の小中学校では10年以上図書ボランティアにも参加させていただいてます(^^)

季節は12月。コロナがはじまってからは図書の整備などが中心で、読み聞かせも変化に対応して距離をとった形となっていますが、年末の雰囲気の中、忙しく過ごす子供たちにとって読み聞かせの時間はほっとする時間です。

簡単な事前打ち合わせの際にクラス担任にリクエストも伺うのですが、直近のカリキュラムの関連事項や季節に合うもの、面白い本、ボランティアさんにお任せ~、などなど、ふんわりとしたリクエストが多いです。

なわけで、12月は季節絵本としては「クリスマス」、「お正月」を題材にしたもの、12月に2度読み聞かせの機会があるクラスには「昆虫の一生」をテーマにしたリアリティの高い写真の科学絵本を選ぶことが多いです。寒さがしみる時期には昆虫も終わりの時を迎えるので、見慣れた昆虫という小さな命のドラマが学校の図書室の中で壮大に広がります。

クリスマスの読み聞かせにおすすめの絵本 導入編 子うさぎましろのお話

文・佐々木たづ 絵・三好碩也(せきや) ポプラ社出版

ガイド記載の参考対象年齢4歳~、おすすめは小学校中学年までのクラス

本の紹介とあらすじ

クリスマスというと、日本の子供達が真っ先に考えるのはプレゼントのことですよね。そんな子供達にとってこのお話はわくわくする楽しいお話です。

北の国に住む子ウサギのましろはサンタさんから1番にプレゼントをもらいました。

部屋に飾るきれいな飾りやバラのクリームののった大きなお菓子をもらいます。お菓子を食べてしまったましろはもう一つプレゼントがほしくなって知恵を絞ります。そして、次の日の朝まだくらいうちに、ましろは体中に炭をこすりつけて変装します。そして、プレゼントを配り終えて帰ってくるサンタさんを待ち伏せします。

優しいサンタさんはましろと気づきますが、叱ることをせずに「こんな朝早くにやってきてお腹ががすいたろう」と自分用に準備したお弁当を食べさせてあげます。そして袋の中を探ります。けれども、袋は空っぽ。さらに探すと何かの種が一つ出てきました。お腹もいっぱいになって、二つ目のプレゼントに何かの種をもらったましろはまんまとサンタさんをだましたと思ったのですが、、、。

その後のお話がなかなか素敵です。

追記:今年のHEAVEN`S FORTUNE CHURCHのクリスマスメッセージともつながっていたちょっとうれしい→クリスマスショートメッセージ

さて、種は何を意味するのでしょうか?普通に読んでも楽しくて気持ちのよい読後感の絵本なのですが、聖書をわかって読んでみると、このお話、奥深い面白さがあります。

クリスマスの読み聞かせにおすすめの絵本 本編 クリスマスのものがたり

クリスマスのものがたり フェリクス・ホフマン作 しょうの こうきち訳 福音館書店出版

小学校低学年~小学校の高学年

著者フェリクス・ホフマンと本の紹介

スイスで活躍した世界で最も優れた絵本作家のひとり

福音館書店製作の絵本多数。「オオカミと七ひきのこやぎ」「ねむりひめ」などのグリム童話の他に、オリジナルの作品も数おおく生み出している作家。クリスマス関連の絵本は膨大にあるのですが、クリスマスの意味を忠実に表した本というのが実はなかなかないのです。探し続けてやっと出会ったのがこの絵本です。

ものがたりはマリアという心身ともに清い若い女のもとに来た天使によるキリスト受胎の告知から始まり、キリストの誕生、羊飼いや三人の博士に示された星の導き、自分の持つ小さな王権を奪われると勘違いしたヘロデ王の企てた無残な殺戮も含む、いくつもの劇的なエピソードの連なりであるのに、物語は厳かに静かに進行していきます。

読み聞かせの醍醐味は「本」と「聞き手」と「読み手」の間に生まれる「一体感」ではないかと感じるですが、この絵本を読むと、図書室が水を打ったように静まり、絵本の世界に浸り、子供達も読み手である私も深くその魅力に引き込まれてしまう力のあるなんとも不思議な絵本です。

以下、Amazonサイトにある「クリスマスのものがたり」の説明です↓

説明
内容紹介
スイスの画家ホフマンが、キリスト誕生の物語を真正面から描いた作品です。宗教を抜きにしても、これほど感動的で劇的な物語はほかにないでしょう。
出版社からのコメント
子どもの本の挿絵に限らず、壁画や版画などスイスで偉大な仕事をしたフェリックス・ホフマン。彼が生前、最後に描いたのがこの絵本です。しかも当時の編集者、松居直の依頼で、日本の子どもたちのために描き下ろしました。クリスマスの絵本はたくさんありますが、キリストの生誕を真正面から扱った数少ない絵本でもあります。

ホフマンは第二次世界大戦のさなか兵役に多くの時間を費やさなければいけない時代を生きました。 世界中から今も尚愛される大絵本作家 誕生のきっかけは、父親として子供達に何かできることはないかと考え絵本を描いて送ったのが始まりでした。

引用にもありますが、なんと「クリスマスのものがたり」は日本の出版社の依頼により書き下ろされた作品であり、そして彼の絵本作家としての最後の作品となりました。

1975年10月10日の出版日を待たずに同年6月16日にホフマンは64年に渡る生涯を駆け抜けました。

追記:「子ウサギましろのお話」に興味をもたれた方へ。YouTubeで検索すると読み聞かせの映像が出てきます。

追記2:「クリスマスのものがたり」に興味を持たれた方へ。大抵の図書館に所蔵されていますが出版年の古い本のため、シーズン以外の時期は閉架書架に保管されている図書館が多いので、図書館のネットで予約をかけるか、司書さんにお願いして出してもらうとよいです。

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この記事を書いた人

八王子に居住してそろそろ20年。
同居人は夫君と長女、次女、末っ子長男とハムスター。

自称八王子案内係、元健康オタク、図書館オタク、ホムセンオタク、現在は農業関係のお仕事してます。

とりあえずなんでも作ってみる派。

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