牧師先生が、「なぜ神様は悪人が悪を行うようにそのままにしておくのか。善人が悪人から苦痛を受けても、なぜそのまま善人が苦痛を受けるようにしておくのか。全知全能な神様なのに、なぜ絶対的に悪人の行ないを止めないのか」についてわかりやすく教えてくださいました。私も、それと同じような疑問を持っていました。世の中を見ても、悪人が幅を利かせている状況あったりしますよね。（具体的なことはよくわかりませんが笑）
聖書を読んでみても、神様を信じ愛するダビデは常にサウルから命を狙われて苦痛を受けたけれども、神様はサウルがダビデに苦痛を与えないように絶対的に止めることはしませんでした。（「絶対的に」止めなかったのであって、神様はダビデを守るために働かれていました。例えば、サウルがダビデを殺そうとしていた時、サウルの部下が「イスラエルにペリシテ人が攻めてきたから国に戻ってきてください」と報告に来たので、サウルは王様として国を守るためにイスラエルに戻り、ダビデは守られました。）アダムとエバの子供カインとアベルがけんかをしてカインがアベルを殺した時も、神様は止めませんでした。ノアの箱舟で有名なノアの時も、ノアが神様の御言葉を伝えたら、それを聞いた人々はノアをあざけり蔑み、苦痛を与えたけれども、神様はノアが悪人から苦痛を受けないように絶対的に止めることはなさらず、そのままになさいました。
全能なる絶対者神様なのに、なぜ神様は悪人の行ないを絶対的に止めなかったのでしょうか？
「神様は行なった通りに報いる」と教えてくださいました。試験を受けた後で結果を話すように、すべて行なった後で神様がその行ない通りに報いるのです。
すぐに悪人を滅ぼすことはしない神様だとわかりました。また、この話を聞いて、神様は悪人を救いたいと思っていると感じました。悪人を救いたいからすぐに滅ぼさないんだと。悪人を悪を行なうからと言ってすぐに滅ぼしてしまったら、確かに善人は悪人から苦痛を受けることはなくなりますが、悪人は絶対に救われないです。神様は悪人を救うために、一定の期間、心を翻す機会を与えていると感じました。ダビデとサウルのことを考えてみると、サウルは、神様が本当に愛するダビデを殺そうと死に物狂いになっていましたが、それでも神様はすぐにサウルを滅ぼすことはしませんでした。なぜなら神様は本当にサウルを愛していたからだと思います。人間的に考えたら、自分の愛する人を殺そうとする人を愛することはできないと思います。しかし、神様は本当にサウルのことも愛していて、ダビデを殺そうとする悪なる心を翻して、善良に生きてほしいし、私神様を絶対に信じて生きてほしいと思っていたのだと思います。だから、サウルをすぐに滅ぼすことをしないで、心を翻して善良に生きることを長く忍耐して待っていました。
エゼキエル書33章11節
あなたは彼らに言え、主なる神は言われる、私は生きている。私は悪人の死を喜ばない。むしろ悪人が、その道を離れて生きるのを喜ぶ。あなたがたは心を翻せ、心を翻してその悪しき道を離れよ。イスラエルの家よ、あなたはどうして死んでよかろうか。
ここにも、神様は悪人の死を喜ばないで、その悪い心、行ないを直すことを願われていると書いてあります。やはり人間の考えと神様の考えは違います。人間の基本心理と神様の基本心理についてこのように教えてもらいました。
人間の心理はみんな同じです。自分が好きでよくしてあげる人にばかりよくしてあげるようになります。それが人間の基本的な心理です。神様の基本心理はそうではなくて、すべての人たちによくしてあげる。万遍なく誰でも愛して、労苦して種を蒔いて刈り取る働きをなさる神様だ。よくしてあげる人にだけよくしてあげ、愛する人だけを愛するのではなくて、他の人も愛しなさい。その人も他の人も愛して、助けてあげて、困難なことがあったら話をしてあげなさい。
神様は、悪なる人も本当に愛していて、本当に救いたいと思っているから、その人をすぐに滅ぼして善人が苦痛を受けないようにするのではないのだなとわかりました。善人が苦痛を受けるとしても、悪人を一定期間そのままにしておいて、その人が心を翻して善なる心を持てるように、善なる行ないができるように、長く忍耐している神様だと感じました。
またこのようにも教えていただきました。
世の中では、善と悪を前にして直ちに悪を滅ぼしてしまいます。戦場では、直ちに銃を撃って敵を殺します。しかし、神様は器から水がゆっくりじわじわ蒸発していくように悪に接します。機会を与えて滅ぼされないようにするためです。善人はそれまで悪人のために祈ってあげないといけないし、犠牲になってあげないといけません。
神様の悪人を愛する心に感動しました。神様の愛は本当に深いですね。
