1人でも多く「平和をつくり出す人たち」に…

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★クリスマスの主人公の心は?

 クリスマスは、本来イエス・キリストの誕生を祝う日だと知っていてもいなくても、世界中で多くの人が美しいイルミネーションや美味しいもの、嬉しいことに心を躍らせ、愛する人たちと喜びを分かち合う時。 でも、そんな心躍るクリスマスを迎えられない人たちがたくさんいることに心が痛みます。クリスマスの本当の主人公であるイエス・キリストは、クリスマスを思い思いに楽しむ人々、一方で戦争や紛争、あらゆる争いで傷つく人が絶えない世界をどんな思いで見ているのでしょうか。

 聖書で有名なイエス・キリストの「山上の垂訓」ではこのように言っています。

📕マタイによる福音書 5章9節

「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう。」

そしてイエス・キリストを誰より知る一人で、新約聖書の著者の一人である使徒パウロはこのように言っています。

📕ローマ人への手紙 14章17節

 神の国は飲食ではなく、義と、平和と、聖霊における喜びとである。

📕エペソ人への手紙 2章14~17より抜粋

 キリストはわたしたちの平和であって、二つのものを一つにし、敵意という隔ての中垣を取り除き、(中略)遠く離れているあなたがたに平和を宣べ伝え、また近くにいる者たちにも平和を宣べ伝えられたのである。

★聖書は暴力・戦争を肯定する?

 私は鄭牧師に聖書を学ぶ前は、宗教が戦争や人々の憎しみを生む原因の一つだと思っていました。聖書を読むと、特に旧約聖書には血で血を洗うような戦争の歴史、残忍な場面がたくさん出てきます。
 けれども、キリスト教福音宣教会の鄭牧師は、時代背景を考えて聖書を読むことを教えています。考えてみたら、旧約の紀元前の時代は、現代よりもずっと原始的で、戦争をして敵を滅ぼさなくては存在できないような時代だったのだと、私は理解するようになりました。
 一方、新約聖書を見てみると、イエス・キリストとその弟子たちは「非暴力」を貫いているのです。正確にはイエス・キリストの一番弟子ペテロは、暴力をふるってしまいましたが、イエス・キリストを捕らえに来たローマ兵に剣で切りかかったペテロをイエス・キリストは以下のようにたしなめました。

📕マタイによる福音書 26章52節

「そこで、イエスは彼に言われた、「あなたの剣をもとの所におさめなさい。剣をとる者はみな、剣で滅びる。」

 実は「非暴力・不服従」運動で有名なインド独立の父ガンディーも、聖書のイエス・キリストの言葉に大きな影響を受けたといいます。

📕マタイによる福音書5章38~40節

『目には目を、歯には歯を』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。しかし、わたしはあなたがたに言う。悪人に手向かうな。もし、だれかがあなたの右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい。あなたを訴えて、下着を取ろうとする者には、上着をも与えなさい。」

 イエス・キリストは、古い律法(今の旧約聖書にあたる)の教えではなく、「神の子」となるための新しい法に従うよう説きました。

📕マタイによる福音書 5章43~46節

 「『隣り人を愛し、敵を憎め』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。しかし、わたしはあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ。こうして、天にいますあなたがたの父の子となるためである。天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さるからである。」

★「敵を愛する」奇跡

 鄭牧師は、幼い少年の頃、「他のどんなことでも一番になれそうにないから、イエス様を信じることで一番になろう!」と思った純粋な少年でした。そして、その純粋な心を持ったまま青年になった鄭牧師はベトナム戦争に従軍したその凄惨な現場でも、敵を愛そうともがきました。そして、戦場で「平和をつくり出す」奇跡が起こったのです。

(以下CGM鄭明析牧師サイトより https://www.j-cgmr.net/)
「ある日、鄭青年は戦場の前線で、銃口を自分に向けたひとりのベトコン1に遭遇しました。それは、敵のベトコンを撃たなければ自分が死ぬという状況でした。その時、彼は「愛しなさい!」という稲妻がとどろくような神の声を聞いたそうです。続いてベトコンの顔が彼の妹(ヨンジャ)の顔に重なり「ヨンジャ、どうしてここに?」と銃を下ろし我を忘れて歩みよった時、敵兵と涙を流しながら抱きあうようになったといいます。極限の状況下においても神が願うことを行うことで、敵同士が愛しあう奇跡が起こるようになりました。」

「世界で起こっている戦争を止めることができたら…」とどれほど多くの人が願うことでしょうか。
鄭牧師が、戦場で絶体絶命の時でも、敵を愛そうと必死でもがいたとき、神様が敵を「妹」に見せてくださって、銃を捨て、敵兵と抱き合う奇跡が起こりました。鄭牧師がいつも言うことは、「相手が自分の愛する人だと思いなさい」です。目の前の人が「愛する人」ならば、敵意、殺意を向けることはできません。

 誰かに敵意を抱く人々が、それでも愛と平和を成したいともがく心を持てるように、そしてそのような人たちの目に相手が「愛する人」に見える奇跡が世界中で起こるクリスマスになりますように、と祈ります。

  1. ※南ベトナム民族解放戦線。アメリカなどは南ベトナムの共産勢力の組織であるという意味で、ベトコンと呼んだ(参照:ブリタニカ国際大百科事典) ↩︎

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この記事を書いた人

天運教会に通う主婦。家族は夫と子ども(成人)2人とうさぎ。教育関係の財団職員、派遣事務職等を経て最近心理カウンセラーの資格を取得。たまに教会で聖書の講師もしてます。動物大好き、お散歩、寝ること大好き、健康オタク(?)

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