あれから11年…

毎年、この時になると思い出す悲劇・・・

ご遺族を亡くされた方には心よりお悔やみ申し上げます。

当時の自分はすぐに災害医療スタッフ派遣の募集に対して手を挙げました。結局、現地に派遣されたのは地震から1か月以上経った亜急性期の後方支援病院のスタッフ不足を補う形でした。

一瞬にして失われる命・・・

残される者の悲しみ・・・

人の生死に関わる仕事をしているため、そのような現場に居合わせることは何度もありました。何度経験しても慣れるものはなく、一生忘れられない悲しい現場もありました。そのたびに医師として人として成長してきたように思います。亡くなられた方の命の重み、人生の重みをそのまま消えてしまわないよう自分の成長のために、そして今後自分に関わる命の救いのために大切に抱いてきました。

今、世界はとても混沌としていると感じています。様々な理由でいまだかつてないほどに安心、安全、喜び、平和が脅かされています。

こんな時にいつも思い出すのは聖書の言葉で「天国はからし種のようなもの」という言葉です。小さな天国、一人の天国、自分の心がいつも天国で幸せで、そのような人が集まって、町、国、世界になっていけば大きな天国が成されるという意味です。

自分一人が隣の人と仲良くする心の天国を持っていれば、そしてその心の天国を皆が持っていれば、みんな仲良く、協力し合って生きていけると信じています。

今日を迎えて、改めてそのような天国が成されていくことをお祈りしております。

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この記事を書いた人

天運教会(キリスト教福音宣教会)に所属する、総合内科、消化器内科、内視鏡を専門とする医師です。救急・ERやへき地医療を経験し、病院勤務医を経て現在はクリニックを開業し経営者となりました。2児の父でもあり、子育てと仕事の両立に奮闘しています。

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