声をかけてきた初対面の人に神様の話を弾丸トークした結果
23歳の時だったと思う。
『明日は何があっても誰かに神様の事を伝えたい!』という感動があり、
仕事が終わったら職場の近くの大きな駅に行こうと予定していました。
翌日、退社時間が予定よりも遅くなってしまった。秋の初め、空はすでに暗く肌寒い。
目指す場所は帰り道とはひと駅反対方向。
『意地でも今日は行く!』という気持ちが勝ちました。
改札を出て数歩あるいたところで、ちょうどロータリーに入ってきた車が目の前で停車して、
30代半ばくらいの運転席の男の人に呼び止められました。
Nというその人は障害者手帳の写真のページを開いて見せながら、
「自分は障害者で車椅子なのですが、電車に乗るために近くの駐車場に車をとめて車椅子に乗り換えたいのですが、そのときに車から車椅子を下ろすのを手伝ってくれませんか?」
、と、爽やかに頼んできました。
車椅子の介助の経験はなかったものの、これも小さな救いだと私は快諾。
「では、駐車場まですぐだから車に乗ってください」
、といわれるまま助手席に乗りました。
「助かりました!(^。^)」
時間もありますし大丈夫ですよ(^^)
突如、おさえがたいほどの神様のことを伝えたい感動が押し寄せてきました。
「急にこんな話しをすることはないのですが、話したい気持ちが止められないので、話します。」
「私は受験生の頃に伝道されて神様に出会い、神様が無条件自分を愛していることを知ったことで、それまでの人生で大嫌いだった自分を好きになることができました。本好きで今まで沢山の本を読んできましたが、聖書は今まで読んできたどの本よりも人生の問題の答えが書かれていて、祈ると必ずかなえてくださる神様の愛が本当にすごいです。」
「どうして会ったばかりの人にこんな話しをするのかわからないのですが、とにかく神様はすごい方なのでNさんも是非信じてください!」
と5分はどひたすら熱弁を振るった頃に、(そういえば駐車場すぐ近くって言ってなかったっけ!?)
急に車を路肩に停めたNさんは車のハンドルに顔を伏せた。
、、、泣いていました。
「あなたのような人を殺すことはできない。」
Nさんが自殺を図るに至った理由
「自分は1年半前に事故で半身不随になってしまいました。そしてその苦しさから自殺することにしました。」
「しかし、ひとりで死ぬのは嫌だから女の人をさらって乱暴してから死のうと思ってあなたを車にのせました。」
Nさんは駅に戻るためにハンドルを切りました。
「死ぬなんて言わないでください。神様にお願いすれば絶対大丈夫です!よかったら私の通っている教会も紹介しますからそこで学んでみてください!」
と、思わぬ事態にハイテンション説得モードに入った私をみて、Nさんはどうやら死ぬ気も失せたようです。
というわけで生きて帰宅できました。
翌日、友人にそのことを話したら
「何やっているの実ちゃん!乱暴されて無理心中させられるところだったんだよ!危ないじゃん!」
と、叱られました。
Nさんが心配で自宅の電話番号まで教えてしまったことは言わないでおこう、、←超バカ
(安心してください。電話、かかってきませんでした。)
それからもう20年以上たちますが、あの日、車で近づいてきたNさんのはっきりとした流暢な話しぶりがとても印象深かったので、面長の顔や黒縁めがね越しの二重も今でも鮮明に覚えています。
駅のロータリーに車を停めて、しばらくのあいだ一緒に死ぬ人をじっと探していたのだろうな。私を車に乗せてから自分が自殺するまでのこともかなり綿密に計画していたのだろうな。
と、思うと、今更ぞっとします。
”過去、みんな、どういう時死ぬ目に遭ったのか、どのように助けてくださったのか、全部思い出さなければなりません。それを思い出さなければ、神様の恵みに恩返しできないまま霊の世界に行くことになります。”
2022年2月13日 鄭明析牧師 主日の御言葉
<主題>あなたを死から助けてくださった三位一体の恵みを悟って愛して生きなさい より引用
あの日は、いつもにも増して、『私が受けた神様の救いを他の人にも届けたいです』と願った日でした。
私の心に感動で働きかけて、性急に神様の話をするようにして、私を通してNさんの命を守ってくださったことは神様の計画だったのだな、と、思います。(とはいえ、危機管理は慎重に~!)
”死ぬところだった!”という経験ありませんか?
誰しも、一つ二つは思いあたることがあると思います。いやいや、もっとあったでしょう!?と数日かけて思い出してみてください、思った以上にじわじわと思い出します。
助けてくれた人にお礼を言ってなかったですか?今からでも言えたら良いですね(^^)
そしてそのことが偶然ではないとお感じになったらなら、是非、神様に感謝してみてください(^^)
長文お付き合いありがとうございました(^。^)/