現役医師が、鄭明析(チョンミョンソク)牧師の健康と運動について考えてみました

私事ですが、ちょっと前に腰椎椎間板ヘルニアになり、腰痛だけでなく骨盤周りから下肢にかけての前後2か所の神経症状があり、しびれなどが出現し歩くことが困難になりました。具体的には、L2/3、L5/S1のヘルニアになりました。腰痛はここ数年ずっと持病として持っており、軽い運動をするたびに腰痛で苦しみ走ることができなくなっていました。現在、運動は水泳やウォーキングだけにして腰への負担を控えるようにしています。

さて、ヘルニアは子供達と軽いサッカーのミニゲームをした時に発症しました。走る量、距離、強度は軽いし、子供相手の遊びでしたが、ダメでした…人生初のヘルニアです。

その時に思い出したのが、鄭明析牧師の健康と運動についてでした。

牧師が若者と一緒にサッカーをする姿を初めて見たのは、映像ではありますが、牧師が50代後半の時でした。もちろん、今の私より年上の時です。その時の牧師は毎朝20代の若者と一緒に数時間サッカーをしていました。試合にはずっと出ており、走って、ドリブルして、蹴って…と、しっかりサッカーをしていました。そのような期間が過ぎて、執筆活動や海外巡回などされながら、その後も世界の随所でサッカーをはじめとした運動をしていました。

実際に目の前で運動する姿を見たのは、巡り巡って牧師が70代の時です。その時も以前と変わらずにサッカーなら走って、ドリブルして、蹴って…他にバレーやバドミントンやテニスなど様々なスポーツを若者と一緒にしていました。ずっと、何時間も…この目で見たので真実な姿です。

私は少し運動をしたらヘルニアになってしまいましたが、私よりはるかに年上の牧師がたくさんの運動を可能にしている姿には驚愕しました。どれほどの健康管理をしていたら可能なのか、想像がつきませんでした。

日々、多くの高齢者を診ている医師の目線から、これだけ勢力的に活動し健康を保っている70代の方はとっても稀なので、驚くしかありませんでしたし、その秘訣を学びたいと思いました。

牧師が御言葉でよく話される内容として、「自分が自分の主治医になりなさい」という言葉があります。この言葉が意味するところは、自分の健康管理は自分が責任をもってしなさい、ということです。牧師自身が健康管理のために実践してきているからこそ話すことができる言葉ですし、実際に自身の健康と運動でそれを証明しています。

医師としてもこの言葉はとっても大事な考えに基づいていると感じています。多くの医療(内科系に限る)を必要とする方は急性疾患(主に風邪などの感染症)や生活習慣病に代表される慢性疾患であり、前者は自身の免疫力が治療のメインであり薬は対症療法となることが多いし、後者は自身の考えに基づく生活習慣の改善が治療のメインであり薬はリスクの軽減目的になることが多いので、自分が自分を治療するようなものであり、いかに自分が自分の健康管理のために主体的に考え行えるかが大事になります。

医療はそのサポートに過ぎないです。もちろん、これに該当しない避けられない疾患もありますので一概には言えないですが、多くの人がこれに該当するのが現在の日本の疾病構造なのも事実です。

また、自分が自分の健康管理の責任を負う主治医なら、検診などで癌の早期発見に努めると思いますし、この考えは多くの疾患の治療や早期発見に繋がる大事な考えと言えます。

牧師はよく若者に健診(検診)をしなさいと話します。実際に牧師自身が内視鏡による検診を受けていますし、他にも健診を受けて自分が自分の主治医となって健康管理をしているからこそ若者にも教えてくれています。

そのような考えに基づく言葉が「自分が自分の主治医になりなさい」という言葉です。

(※健診とは一般的に特定健診のことで、健康診査の略であり、生活習慣病の早期発見のためのものであり、検診とは一般的にがん検診のことであり、がんの早期発見のためのものです。)

牧師がよく話される健康の秘訣は食事と運動です。肉体を構成するものは極的には食事と運動で作られます。そこに見たり聞いたりするものも加わり精神的な部分が作られます。

だから、牧師は健康の秘訣として食事と運動の話をよくします。その話はあまりに多いのでここで紹介はしきれませんが、例えば過食を控えることの大切さや、定期的な運動をすることの大切さをよく話していますし、自身も実践されている話をよく聞きます。

その実践方法の全ては見たことはないですが、私が見た方法でとても印象に残っているのは、海外巡回と執筆活動で忙しくされており、なかなか運動する時間や環境が作れない状況の時に、6畳くらいの室内でぐるぐると息があがるほど数km走り続けて運動をしながら健康管理をしていたことです。

状況や環境を理由にせず、状況や環境を治めて運動をしていた姿にとても感銘を受けました。まさに、自分の主治医となって健康管理を実践している姿でした。そのような運動をしながら健康管理をしているので、70代という歳でも若者とサッカーなど様々なスポーツをすることができるのだと納得しました。

私の外来に来る患者で生活習慣病の方の多くは仕事が忙しくて運動できなくて…と理由を話します。そのような話を聞くたびに牧師の考えとそれに基づく実践力のすごさを思い出します。

そして、患者にも状況や環境に負けないように運動できる方法を提案してみます。例えばエスカレーターに乗らずに階段を歩くとか、ひと駅前に下車して歩くとか…いつかその患者が自分自身の主治医となれるようにサポートしながら。

そして、牧師に習って私自身も自分の主治医として健康管理を日々実践しています。しかし、こんな偉そうなことをここまで書いておきながら私も状況や環境を理由に怠ることが多いです…言葉や考えだけでなく、そこから実践し、その実践を継続し続けることの難しさを感じていますし、それを実現している鄭明析牧師を尊敬するしかないです。もっともっと牧師から健康の秘訣を学んでいきたいと思っています。

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この記事を書いた人

天運教会(キリスト教福音宣教会)に所属する、総合内科、消化器内科、内視鏡を専門とする医師です。救急・ERやへき地医療を経験し、病院勤務医を経て現在はクリニックを開業し経営者となりました。2児の父でもあり、子育てと仕事の両立に奮闘しています。

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